「損失を管理すること」を理解する必要がある。
損失を管理するということには、
・損失は避けられないものだと認識すること。
・少額の損失を受け入れること。
・損失から学び、同じ過ちを繰り返さないこと。
などが含まれます。
トレーダーになるためには、まず初めに損失への対処方法を学ばなければならない。
それができなければ、成功の方法を学ぶことなどおぼつかない。
それはなぜか・・・?
自己資金が尽き、マーケットに残ることができないからです。
このことを上手くまとめた書籍が、以前紹介した「 デイトレード 」になります。
( 第三章 逆境と損失 変えられないものを受け入れることを学ぶ )
向上心のあるトレーダーが陥ってしまう皮肉なロジックについてまとめてあります。
また、ジェフ·クーパーも「 ヒットエンドラン 」の中で、
相場は「 少額の損 」が取れる自分を誇りに思う世界だ。
と、同様のことを言っています。
いずれも著名なトレーダーが、損失の管理について同じ見識を持っているので非常に説得力があります。
また、上記の2冊を比較すると、
損失の管理についてより詳しくまとめられている書籍は、
「 デイトレード 」であり、「 ヒットエンドラン 」にはエントリータイミングやセットアップについて多く解説されています。
ジェフ·クーパーの損失管理は、必ずストップを設定することを強調しているが、その具体的な考え方や手法の解説はありません。
トレードを少額の損失に抑えたり、損益イーブンでトレードを終わらせることの意味を十分に理解するためには、「 デイトレード 」を読み、理解し、体験しなくてはならないと思います。
利益を追求してしまうトレードの世界において、この全く逆の考え方をいかに速く体得できるかが成功するための鍵となるようです。